胸キュン?おすすめ(クセがスゴい)恋愛漫画12選!

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ニヤニヤ、キュンキュン、切ない……?
胸を焦がすような恋の物語……?
ラブストーリーなんだけど、何もかもを忘れてウットリするにはちょっと「クセがスゴい」ような……恋愛漫画を12選に厳選して、以下に紹介する。


[柏木ハルコ] 花園メリーゴーランド

父親の故郷へ向かう道中でバスを乗り過ごしてしまった高校1年生の相浦。そんな相浦に声を掛けたのは、澄子という民宿の娘だった。悪天候など不運が重なり、山奥の閉鎖的な集落で連泊を余儀なくされるが――。

都会では考えられない「性」の概念。日本は貞淑というイメージが強いが、それは現代に限った話で、昔、本当に少し前までは、日本人も性に大らかだった。「夜這い」の習慣は当たり前で、現在においても尚、閉鎖的な集落ではその習慣が根強く残っていても、何もおかしいことはないと思う。

今の日本の教育の中で生きて育てられた思春期の相浦には、集落でのこの古い「性」のしきたりは、とてつもない衝撃だったろう。私がこの作品を初めて読んだのはまだ学生だったので、相浦と同じ体験をしたら同じように衝撃で動揺しまくるだろうと感情移入が著しかった。

澄子は美少女という設定なのだが、この頃の柏木ハルコの絵は残念ながら下手くそだ。「健康で文化的な最低限度の生活」で柏木ハルコを久々に読んで、絵の上達ぶりに大変に驚いたくらいだ。

なので澄子の美少女っぷりは絵で表現できていないのだが、澄子の言動は思春期特有のもので、読んでいてかなり可愛い。ここはさすが漫画家としてツボをよく分かっている。自分が当事者だったら澄子の言動は堪ったものではないのだが、私も澄子とこの事件・出来事を体験し青春を経験したような、そんな気になるくらい読んでいて没入してしまう。

相浦の成長、心の変化、大人への一歩、間違いなくこの瞬間が起点で、私自身の青春の思い出のように、未だに鮮明に強く私の頭の中に残っている、不思議な作品だ。


[楓牙] せつない想い

思春期を迎え、幼馴染の祐兎との接し方が分からなくなった涼。部活の終わり、祐兎のタオルを借りて、そのニオイに今までなかった違和感を抱く――。

成人漫画指定が惜しいと思う、本当に青春で、純愛の物語。

好きだという気持ち、その言葉がしっくりこない程、愛しいのに、言葉が先行してしまって、もどかしい。抑えられない程の気持ちが、感極まって、抱きしめ合うことを避けられない、その瞬間を切り取ったこの話は、単なる「エロ」では決してない。

短編映画でも観ているような、誰かの為に生きられることが凄く羨ましくなる、エロだからと憚らずに胸を張ってオススメできる作品だ。


[朔ユキ蔵] ハクバノ王子サマ

多忙な会社員から女子校の教師に転職した小津晃太朗。女子高生はコドモと断じ、先輩女教師である多香子を食事に誘う――。

メインは男の不貞の話。女性読者からすると、この漫画はとにかく許せないという意見も多い。結末も最悪で、男しか喜ばないという。確かに、男の自分にとっては面白い作品だった。

心変わりしてしまうというか、目の前の傷ついた女性を放っておけないのは、むしろ男には美談に見えてしまうのだが、女性からするととんでもない話なんだろう。

でも、この作者は女性なんだよなあ。男の性質をよく研究したのだろうか。凄い。


[山田風太郎×せがわまさき] バジリスク~甲賀忍法帖~

江戸の世、天下人・徳川家康は甲賀と伊賀という忍法の二大宗家を相争わせ、十人対十人の忍法殺戮合戦の結果どちらが生き残るかによって、三代将軍の世継ぎ問題を解決させることにした。だが憎み合う両家にあってそれぞれの跡取り、甲賀弦之介と伊賀の朧は深く愛し合っていた――。

読後、胸の慟哭が止まらなかった。ストレートに心に響く物語だった。そわそわする。十人対十人を全5巻で描き上げる疾走感も堪らなく良い。グロさ、エロさが人間の臭さを醸し出していて、忍者漫画の真髄を読んだ気がする。


[鳥飼茜] 先生の白い嘘

24歳の高校教師・原美鈴は、担任の男子高校生・新妻の淡々とした不倫の告白に思わず怒りを顕にしてしまう。初めて口にした自身の本音に戸惑う美鈴、新妻は支えになれないかと美鈴を想い始める。しかし美鈴は、今もある男からレイプされ続けていた――。

女教師と男子生徒の、それぞれ二人のレイプ体験から物語は交錯するのだが、大きな意味での人との繋がりを考えさせられるものだった。最後、美鈴が終業式で行うスピーチの内容は、この漫画のような特別性被害に遭った人だけに響くものではなく、それを前提に感情移入して読まないと心響かないものでもなく、心の接触が希薄になり少し触れただけでも傷がつきそうな現代の稚拙化した人間関係に一石を投じているような気がしてならない。

途中、結末までには、高校生同士の恋愛を織り交ぜてくるのだが、子供は子供の恋愛を無邪気に楽しんでいればいいんだっていう側面もありながら、女をアイテムにしか見ていない性衝動だったり、真剣に相手を「人間」だと感じたことがあるかっていうのを、突きつけられているように感じられた。

レイプというのが究極の自己満足で、相手を人間として見ていないわけで、そこまでの体験をしないと、そういう前提で語らないと世に響かないというのは、残念でならない。


[新川直司] 四月は君の嘘

母親の死をキッカケにピアノを弾かなくなった少年・有馬公生は、かつて天才ピアニストと呼ばれていた。目標もなく日々を過ごす公生の前に、ヴァイオリニスト・宮園かをりが現れるーー。

読んですぐに、あ、これは最後に絶対に泣くやつだ、と分かってしまうのだが、その結末をどうするのかは最後まで分からず期待できる。スパルタとトラウマ、仲間とライバル、少年漫画として王道だし、感動モノとしても王道だ。読後、案の定、泣いて何とも言えない気持ちになる。


[眉月じゅん] 恋は雨上がりのように

高校二年生・十七歳の橘あきらは、バイト先のファミレス店長に恋をした――。

連載開始当初から読んでいて、所謂「枯れ専」の一途な女子高生というのが凄い面白かった。

オッサンが舞い上がるのではなく親子ほどの歳の差に苦悩して避けようとするその感覚は安易な男の理想の実現ではなかった。

ラストだけ賛否両論があり主に否が多いようだが、これは分かるような気がする。私はこのラストでも悪いとは思わなかった、「恋は雨上がりのように」という題名の意味をやっと理解できたから。


[押見修造] 惡の華

ボードレール」を至高のものとする春日高男は、放課後の教室に落ちていた佐伯奈々子の体操着を盗んでしまう。その一部始終を仲村佐和に見られてしまい――。

好き嫌いが別れる青春時代の黒く深い闇。読み手をかなり選ぶだろう。

仲村佐和に出会えたことは、春日高男にとっては幸運だったと思う。ずっと鬱屈してそれを誰にも吐露できなくて、自分で消化して大人になっていくしかない。仲村佐和のおかげで恥ずかしくもぐちゃぐちゃに他人に向けて吐き出せたことは、本当に貴重な体験で、読んでいて羨ましくもある。

大人、親はこれを恥ずかしいと考え、子を責める。それは何故なのだろうか。それは後悔で、子には同じ思いをしてほしくないという心からなのだろうか。少なくとも私はそれは教育の結果だと思う。それも含めて認めてあげようという大人たちの包容力がないから、こうして子は闇に陥るのではないのだろうか。


[楓牙] 教師と生徒と

家賃を滞納してアパートを追い出された25歳独身高校教師・森崎麻衣。友人宅を泊まり回るが、すぐに追い出される始末。担任クラスの生徒・西本大介が一人暮らしであることを思い出して――。

成年向けのエロ漫画が好きになれない。エロに特化するためにキャラのスタイルが異様に歪だったり、言動も通常考えられない特異さをアピールしてくるからだ。ただただ読んでいて気持ちが悪い。

私が成年向けに求めるのは、少年向けのラブコメに、ちょっとエロテイストを取り入れた青年向けのラブコメの、ちょっとエロテイストのところがリアルなエロさになっているものだ。要するに、青年向けから成年向けになると、前述のような途端に振り切ったエロ抽出になってしまうので、そうではなく、ストーリーにリアルな男女のエロい情事を取り入れてほしいのだ。

そんな漫画は存在しないと思っていたのだが、半信半疑で検索して、初めて知った楓牙の作品群。ストーリー性の素晴らしさが評価されていて、出るものはアレではなく涙だった、という人がかなり多かったので、初めて成人向け漫画、本作を買った。

普通に恋愛漫画として、切なく、愛しく、確かに、アレよりも先に涙が出る素晴らしい漫画だった。いつしか、エロなんてどうでもよくて、この二人の恋愛を読みたいが為に、何度も本作を手に取っていた。

もっと、こういう成年向けの漫画は出てこないのだろうか。やはり、話を作るのは、圧倒的に難しいのだろう。


[星野之宣×J・P・ホーガン] 未来からのホットライン

「タウ波」を発見した物理学者チャールズ・ロスは、メッセージを過去へ送信することに成功した。時を同じくして、世界では「核融合発電」という新エネルギー技術が試運転を開始した。しかし、それ以降、奇妙な事故が起こり始める――。

人間がこの先迎えるであろう新エネルギーの、危険な側面に着目した作品で、本当にこういう事故が多発するのではないか、それは研究者も限られているわけではなく、チャールズが個人的にタウ波を発見したように、地球を滅亡に導く技術がどこかの迂闊な研究者によって発明されてしまう怖さを、読んでいて凄く感じた。先日紹介した「スピリットサークル」でもブラックホールの制御で地球は絶滅の危機に晒される。それはもう現実のことなんだと思う。

この地球を滅亡に導く技術も、それを革新させる人間の進化も、昨日紹介した「デストロイ×レボリューション」で語られるような、人間が宇宙へ旅立つ為の進化への前提条件、宇宙誕生から受け継がれる生命体としての本能だとしたら、凄く面白い。

時間と革新的な新技術という主軸でSFとして手に取ったのだが、実はこの作品はまさかラブストーリーだ。


[徳弘正也] 狂四郎2030

第三次世界大戦が終結し、五年が経過した。西暦2030年、日本では男女隔離政策を強制していた。国民は、国から「バーチャSEX」という疑似性交マシンを与えられ、航空警備巡査・狂四郎もそれに興じる一人だった。しかし、科学者の脳を移植され人語を話す犬・バベンスキーと出会い、狂四郎は日本の真実を探ることになる――。

まだ紹介していないが、「新ジャングルの王者ターちゃん」の連載中にエロに対する規制が入り、それについて徳弘正也はとても不満そうだった。確かに、徳弘正也のエログロ描写は、元々から少年誌向けではなかったと思う。青年誌での連載になり、徳弘正也の良さが最大限に引き出されたように感じる。

SEX描写もさすがのエロさで素晴らしいが、愛に対するひたむきさ、狂気、真に迫るものがあり、読み応えはさすがだ。戦後は洗脳教育が当たり前になるだろう、現実の少子化を考えたら、バーチャSEXで十分だという人たちも多くいるだろう、それでも狂四郎やバベンスキーのように、体制に疑問を持ち、クーデターを起こすこともあるだろう、最終的にこの世界がどこに行き着くのか、現実でも、ロボット社会になったら、不要とレッテルされた人間は淘汰されるのかもしれない。遺伝子レベルで。


[宇仁田ゆみ] うさぎドロップ

祖父の葬式で、ダイキチは運命的な出会いをする。祖父の隠し子、りん。親戚にたらい回しにされ施設に送られそうになる6歳のりんをダイキチは引き取ることに。30独身男にそんな甲斐性はあるのか。りんを立派な大人に育てることができるのか――。

結末だけを先に知ってしまって、その前提で読んでいた。ハッキリ言うとこの内容からのこの結末は好きになれなかった。え、それはないだろうって。ただ、それは私も30独身男で何も知らないからかもしれない。

自分の場合はペットだったが、生まれたばかりの子猫を見つけて、どうしようもない衝動から拾って育てた。予防接種もトイレのしつけも、全て甲斐甲斐しく行った。臭いウンコも愛しく思えた。「そんな甲斐性ある人とは思っていなかった」と親や知人から言われた。

正直、ダイキチは、はじめ、このペット感覚に近かったと思う。たらい回しにされて怖くて泣いているりんを見て、「近い未来」を想像してそれが可哀想で、引き取ったのだと思う。少女を人間を大人まで育てるという覚悟をどこまでできていたのか、それは多分できていなかったと思う。

りんを育てることで周囲の父親としての人となりを改めて認識して、その凄さ、尊敬、そして自分は6歳という物心ついた子供を育てたという劣等感、同じ30独身男として、ダイキチの感情にとても共感できた。きっと、自分もこうかもしれない、と。

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